自分の才能に目覚めることから始める
人生を藻掻き、苦しみから解放されるには、死なずとも、気を違わずとも、宗教に入らずとも、人生の苦しみと向き合う方法がある。
自分の中心を定めるということ
どんな世界(社会)であれ、やるべきことは只ひとつ。ユーザー(人)を楽しませることができるかどうか。そのためには自分の才能に目覚め、人を楽しませるための武器がなんなのか知っておかなければならない。そうしなければ、藻掻き苦しみ、私の前途は三つのものしかなくなる。
「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか。僕の前途にはこの三つのものしかない。」「ただし宗教には這入れそうもない。死ぬのも未練に食い留められそうだ。なればまあ気違いだな。ただし未来の僕はさて置いて、現在の僕は君正気なんだろうかな。もう既にどうかなっているんじゃないかしら。僕は怖くて堪らない」(行人 新潮社 夏目漱石著)