都市生活者にとっての自転車
サイクリストへの道
あれは、2012年の秋ぐらいだった。
地元 神戸から、東京は代々木上原に越してきた私が、
真っ先に必要としたのは自転車であった。
(なぜなら私は電車が大嫌いだ)
そして、歩くことも同じぐらい大嫌いである。
神戸にいた頃は、ママチャリを乗りこなした後は、
ホンダのスーパーカブに乗っていた。
エンジニアブーツを履き、ライダースJKを着こなし、
カブを乗り回していた。もちろん50ccである。
そんなカブを手放し、東京行きの資金にあてた。
そんな私が東京に出てきて、足代わりに必要としたのは、
原動機付きではない自転車。(なぜなら私は違反が多かったから)
はっきり言って、違反金はバカにならない。
(免許を取得して16年ほど経過するが、未だにゴールド免許でない原因はここにある)
それに比べ、自転車であれば違反金を取られる心配はない。
(甘い考えである。そんなことは断じてないので皆さんはご注意を)
そして、ガソリン代の心配もいらない。己の肉体があればそれでいい。
私の初めての自転車
代々木上原に居を構えた理由は、
自転車で行動するのにちょうどいい範囲だったから。
そんな私がはじめに選んだ自転車は、
Cinelli BOOTLEG ストレイラッツ ¥70000ぐらい
チネリに反逆した息子。ブートレッグ。
都市生活者にとって、最も危険な敵は自動車である。自動車は最も人間を殺戮する獰猛な存在だ。そんな路上にあって、敵と戦うために武器が必要である。ブートレッグは、「自転車」を「都市で生き残るための武器」と定義する。ブートレッグは、自転車そのものはカッコイイものであればいいと考える。ブートレッグは、目立つべき、栄えるべきは、自転車に乗っている人そのものであるべきだと考える。BOOTLEG | 株式会社ポディウム
知識のなかった私は、当時、渋谷のPARCOにあった自転車屋で購入。
(当時は原宿、代官山と3店舗ほどあったのだが、2017年現在全て閉店)
なんとなくかっこよく、ほどよく家から近い自転車屋。
(本当はSurly が欲しかった。なにせ、信念が最高にイカしてたからだ)
「こんちはっす。Surlyタウンにお立ち寄りいただき、本当に感謝です。初めての方にしてみればオレたちが何者なのか、何をしてるんだとか気になるところですよね。オレたちはね、シンプルに自転車に乗ることが好きな人たちなんです。で、同じく自転車に乗るのが好きな人たちに向けて、賢くて、乗って楽しく、丈夫で、なにより手頃な価格のフレームやパーツ、ウェアを考えて作っています。見栄えのするハデな物なんて何もないのです。でも有用な物がすべて美しいようにオレたちの作る物は美しいんです。オレたちが自転車を好きな理由は、排気ガスを出さないし(ライダーはたまにガスを出しますが)、交通渋滞を軽減し、簡単に駐輪できるし、メンテも簡単、老若男女にとって良いエクササイズになるから。そして何よりも単純に乗って楽しいからなんです。とくに最後のひとつは本当に重要です。自転車はただの移動をより楽しい時間にしてくれます。シングルトラックを急降下するときも、仲間とビールを飲みに出かけるときも、仕事や学校にいったり、冷蔵庫を運ぶ(冗談だと思ってるでしょう?)ときも。こんなに色々できて、使うたびに楽しいモノが他にあるでしょうか? マイカー? iPod? 脱スーツなビジネスカジュアルウェアで決めてみること。シンプルな美しさ、効率、扱いやすさ、それから気が遠くなるほどの自由な感覚。みんなが持ってる自転車ってやつは、これほど世の中に貢献する可能性があるんです。いやいや、そんなもんじゃなくて世の中を良くしますね。今この瞬間にも、確実に。なんてことをオレたちは信じてるんです。なもんで、オレたちはあなたの財布に優しくて、雨の日も、風の日も毎日楽しく、そして長く使ってもらえるモノを考えているのです。毎日自転車に乗ってる、素敵なあなたのような人に、より良い物を届けたいんです」 by Surly HQ
しかし、予算を大幅にアップしなければならず、
第二候補で落ち着いたのが BOOTLEG だった。
それでも初めてのスポーツバイク。
マジで衝撃だった。
時速30kmなんて、余裕で出せるじゃないか。
そのくせ自由度は原動機付自転車を凌駕している。
世の中にはこんな最高にクールな乗り物があったなんて。
私がブログを書き始めようと思った理由
それから6年あまり。
「より速く、より長く」を突き詰めたロードバイクではなく、
都市生活者にとってのサイクルライフ。
私にとってのそれは「より楽に、より自由に」
この6年間、渋谷区を離れず(今までに2回、引っ越しもしたけど)
渋谷を中心としたサイクルライフを突き詰めた結果、
私のサイクルライフはすでに第4章(4台目)に突入している。
都市生活者にとっての自転車乗りのカルチャー
自転車を中心にしたライフスタイル。
それを突き詰めてきた私のノウハウが皆さんの役に立てば幸いである。